古くから受け継がれてきた郷土の歴史や暮らし、身近にある自然について学ぶ現代版寺子屋塾「無尽蔵」が11月4日、飯山で開塾した。
主宰するのは元小学校長で、東京工芸大学の非常勤講師などを務める小島富司さん(飯山・66歳)。きっかけは、2009年に地域の魅力を再発見し、発信する大人向けの講座「小鮎・飯山まなび塾」を開き、好評だったこと。加えて私立小学校で教鞭をとり、児童と接する中で「子どもたちが将来の夢や希望を見つける手伝いをしたい」と、世代を問わずに学べる塾の設立を決めた。
無尽蔵という名は、尽きない想像力や探究心という意味を込めている。自宅の一室を塾とし、地元産の木材で寺子屋机を用意した。畳の上に座って授業をする形式は、まさに寺子屋さながらだ。
対象は小学生から大人までと幅広く設定。科目は「昔ばなし文化科」「生活世の中科」「生活ことば科」「造形ものづくり科」「自然いきもの科」の5種。地域に伝承されてきた昔話の研究や自然素材を生かした創作表現、蝶など昆虫の育成、サツマイモを収穫して旬を味わう授業など、ユニークな内容になっている。
また季刊誌『農民文学』に執筆中の飯塚静治さん(飯山)や水墨画家の又村和夫さん(妻田西)らも講師として助っ人に入る予定。ときには生徒が、教師役になるのも特徴の1つ。
4日の「寺子屋開き」には小学生から80代までが出席。小島さんは「古いことをまた引っ張りだし、楽しんで学ぶ機会になれば」と挨拶した。家族で参加した森の里在住の林翔悟君(七沢希望の丘初等学校5年)は「家族と授業を受けるのはちょっと緊張するけれど、楽しみ。水墨画を教えて欲しい」と笑顔をみせた。
今期の授業は来年8月まで、毎週水・日曜日にそれぞれ約2時間行う。詳細は小島さん【電話】046・241・1353へ。
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