第二次世界大戦の終戦から今年で70年―。
戦争を知っている最後の世代の声を集めたWEBサイト「『1945』戦争を知っているおじいちゃんおばあちゃんの話」制作・運営プロジェクトがこのほど完成した。上依知で広告事業などを手がける傍ら、同プロジェクトを主宰する(株)ブライトンの両角慶太代表取締役(40)に話を聞いた。
▽横浜市出身。3年前に厚木に移り住んだ。きっかけは今から1年前、祖父の死だった。戦争を知らない世代と一緒に考えていこうと祖父と同世代の戦争を体験した人から生の声を聞くことで交流の場を作っていきたかったという。「自分が何も知らなかった。30〜40代の世代にも興味をもってもらい、若い世代と生の声を共有し、WEBサイトに証言として残しておきたかった」と落ち着いた口調。
▽「当時を生きてきた人に話を聞く」ことをコンセプトに取材をすすめ、市内外12人の戦争体験者に話を聞いた。活動費は、支援金という形で募ってはいるが、支援金の額に応じてイベント招待やTシャツなど特典を用意している。経費は、支援者に特典を″お返し”するため持ち出しになっているのが現状だ。それでも、活動の原動力になっているのは今しかないという「タイミング」だ。
▽WEBサイトは、映像で閲覧できることが大きな特長になっている。取材相手を探すことに最初は苦戦したが、WEBサイト開設をきっかけに、取材に同行したいという若い世代も増えてきていることに徐々に手ごたえを感じている。「戦争の語り部が時間とともに少なくなってきている。今、声を聞ける時に聞いておかないといけない」と神妙な面持ちで話す。
▽今後は、さらに取材を重ね、記事をアップしていく。また、英語、中国語の字幕をつけ、世界中に発信していくことが目標だ。「学校の教科書と個人の体験とは全く違うもの。戦争を体験した人は、それぞれがエピソードを持っていて、当時住んでいた場所や環境によっても話は全く違ってきている」。思いは真剣だ。
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広げよう支援の輪5月3日 |
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