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対談企画 地域医療のビジョンとは 県・厚木市の歯科医師会、両会長に聞く

公開:2016年6月3日

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 地域包括ケアシステム構築に向けた動きが高まり、地域医療の在り方やその重要性が叫ばれる中、タウンニュースでは(一社)神奈川県歯科医師会の鈴木駿介会長と(一社)厚木歯科医師会の馬場賢輔会長による対談形式でのインタビューを行った。両会長はそれぞれ、自分達が取り組むべき課題や最近の医療現場の状況などを総括すると共に、相互の枠組みの下、連携をより強化していく事などを確認しあった。

(聞き手/本紙・府川美穂)

――まず始めに、それぞれの会の、主な取り組みについてお聞かせ下さい。

 鈴木「一般社団法人・神奈川県歯科医師会は、県内医療の充実や地域住民の健康維持などを主な目的に歯科保健の普及向上を図るべく『事業活動方針』を策定。毎年これに基づき様々な事業を展開しています」

 馬場「厚木歯科医師会は、厚木市・愛川町・清川村という3つの行政地区を担当しており、それぞれの行政並びに地域住民のニーズに即した健康維持・増進のための事業を展開しています」

休日診療、拡充へ

――近年、厚木歯科医師会が力を入れて取り組んでいる事業などはありますか? 馬場「今年度から厚木市においては『口腔がん検診』を市民の方々が受診しやすくなるような体制づくりに着手しました。具体的には年2回の集団検診に加え、皆さんの”かかりつけ歯科医院”でも気軽に受診できるよう改善しました。これにより検診効果もあがるものと思われます」

 鈴木「厚木歯科医師会の会員各位に於かれましては『健康で、すこやかな生活を送るための歯科医療』という観点から、乳幼児から高齢者まで途切れることのない健診事業を精力的に実践。昨年からは市内にある歯科保健センターにおいて『要介護者支援歯科診療』も開始するなど、充実した診療体制を整えていく方向性が特に素晴らしく、また頼もしく感じています」

「2025年問題」は?

――今後団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる『2025年問題』を迎えますが、歯科医師会として対策等を教えて下さい。

 鈴木「2025年問題については国や県も重要な政策の一つとして医療・介護・生活支援などのサービスが⼀体的に提供される『地域包括ケアシステム』の構築を掲げています。県歯科医師会としては、今後ますます需要が高まる『訪問診療の拡充』や『在宅歯科診療の推進』など、この構想に則った施策が重要になってくるものと考えます」

 馬場「『在宅歯科健診』につきましては厚木歯科医師会でも数年前から行政の協力の下、実施しています。昨年1月には『在宅歯科地域連携室』を開設し、歯科治療を受けにくい高齢者の方々を対象に、かかりつけ歯科医や近隣の歯科医を紹介することで、よりスムーズに『在宅訪問歯科診療』を受診頂けるようなシステムづくりを推進しています。また行政が進める『地域包括ケアシステムの構築』に向けては、医師会や薬剤師会はもちろん介護、福祉等に携わる諸団体とも連携し、精力的に取り組んでいきたいと思います」

欠かせぬ”連携強化”

――鈴木会長は昨年行われた県歯科医師会の会長選挙の際『地域を支え、地域に支えられる県歯科医師会創り』を掲げておられました。会長就任後、この公約に基づく具体策をお聞かせ下さい。

 鈴木「県歯科医師会は、地域歯科医師会を代表する組織として、常に各エリアの動向を把握する必要があり、そのために地域歯科医師会の会長会議の開催や、エリアごとの各種事業担当者による話し合いの場を提供したりしています。こうした従来の取り組みに加え、今後は県歯科医師会のメンバーが各地域の理事会などに参加させて頂き、各エリアの会員と活発に意見交換できる場面を、沢山作っていきたいですね」

 馬場「鈴木会長の方針は地域と県の歯科医師会の連携を強化するためにはとても大切な視点だと思います。具合的にはやはり”顔のみえる関係づくり”つまりは人的交流の機会を増やすことが大事だと考えます。現在、厚木歯科医師会では県歯科医師会の理事として1名が執行部に参加しており、そのネットワークを活かし多くの情報のやり取りができています。今後も県と地域のスムーズな関係づくりを推進するため、各委員会のメンバー等も広範な地域から抜擢するなど、大所高所からのビジョンが重要ではないかと考えます」

活動支援、全力で

――最後にそれぞれ今後の抱負、展望をお願いします。

 馬場「実際のところ『歯科医師会って単なる歯医者さんの集まりなのでしょう?』というのが、市民の方の大半が抱くイメージではないでしょうか。厚木歯科医師会としても地域の皆さんの健康を守るべく着実な活動をしているという自負はありますが、そういった部分を広く理解してもらうことで、我々の目標である『地域住民の健康維持』ひいては『健康寿命の延伸』が実現しやすくなると思います。様々な機会を通じ、歯と口の重要性と歯科医師会の活動を理解して頂けるよう頑張っていきたいと思います」

 鈴木「県歯科医師会はまず、一般社団から公益社団への移行を見据えた環境整備を早急に始めたいと考えています。また前出の地域包括ケアシステムなど、行政の地域医療構想を実現するため、厚木歯科医師会はもちろん、地域33歯科医師会へのサポートを一層強化。その多岐にわたる活動を、側面から全力で応援していきたいと思います」
 

県歯科医師会会長の鈴木駿介氏
県歯科医師会会長の鈴木駿介氏
厚木歯科医師会会長の馬場賢輔氏
厚木歯科医師会会長の馬場賢輔氏
厚木歯科医師会では「高齢者よい歯のコンクール」開催など地域に密着した活動を実践している
厚木歯科医師会では「高齢者よい歯のコンクール」開催など地域に密着した活動を実践している

神奈川県歯科医師会

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