愛川町立高峰小学校の創立125周年記念イベントで児童が飛ばした風船が、新しい出会いを生んだ――。
風船が舞い降りたのは、東京都品川区にある映像制作会社(株)ストーリーテリング。風船に付けられた手紙を読んだ同社社員から、返事の手紙とともに愛川町から品川区までの風船の冒険を再現したショートムービーが昨年12月下旬、同校に届いた。この映像「しずくちゃんの風船」は現在、同校ホームページから見ることができる。
昨年11月9日に行われた同校の記念イベントでは、児童や教員、保護者、地域住民らが集い、校庭から約600個の風船を飛ばした。この風船には児童らが「夢・希望・感謝」をテーマに書いた手紙が付いており、晴天の空に高く舞い上がった。
そして、3年生の北原雫さんの風船が品川区の同社ベランダに届き、これを社員が発見。「返事に、何かしたいね」と声があがり、仕事の合間を縫って映像を制作した。映像は約2分で、愛川町から品川区までの空の旅や、同社の様子などが収められている。年末が近かったことからクリスマスメッセージなどもあり、心温まる作品になっている。ブライダルやイベント、企業紹介などの映像制作を手掛ける同社。柿沼成一取締役は「常に『面白く、喜んでもらえるように』を心がけています。私も宮ヶ瀬周辺に遊びに行くことがあるので、いつか高峰小学校にも行ってみたいですね」と話す。
同校の伊従京子校長は「想像以上の出来事で、本当に嬉しかった」と振り返る。同校では、終業式で映像を全校児童に見せ、その観賞風景や学校の様子を映像化して同社に返信するなど、交流が続いている。また、風船を飛ばした北原さんの保護者からは、同社に愛川産の野菜なども届けられた。伊従校長は「一つの風船が、人と人のつながりの大切さを教えてくれました」と笑顔で話す。
※高峰小学校HPはhttp://www.aikawa-edu.jp/sch/takamine-es/
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