かながわの里山がピンチ! 県政報告 広がる「ナラ枯れ」被害 神奈川県議会議員 佐藤けいすけ
「ナラ枯れ」はカシノナガキクイムシという甲虫が媒介するナラ菌が、コナラなどの木の幹内で繁殖し枯死に至る伝染病で、県内の被害木は令和2年度速報で昨年の10倍に急増しています。
県央地域の現状と課題
厚木市では数百本の被害木が報告されており、愛川町では八菅や鳶尾山で薬剤注入等の対応が進められ、清川村では急傾斜地の対処が困難な状況です。私有公有問わず被害が生じていますが、特に私有林で対策が進んでいないことが課題です。
わたしたちにできること
今後、生活圏まで被害が蔓延すると、枝や幹が折れることによる危険が生じるほか、ドングリ等の木々が枯死することでクマなどが食料を求め人里にでてくる鳥獣問題に繋がる恐れがあります。被害木は伐採や燻蒸などで多額の予算がかかるため、早期発見と予防措置が極めて重要です。
ナラ枯れは、里山に人が入らなくなり放置された木々の巨木化と、森林の若返りが十分に進んでいないことが原因です。厚木愛甲に暮らす私たちにできることとして、暮らしの中で薪など木を活用することや、里山活動に参加することなどが挙げられます。
ナラ枯れマップを作成し、子どもたちと里山を考える機会を設けることも一つです。民地に対しては地域レベルで自治会などでも話題にしていただきたいと思います。
早期の予防や対策を
虫が活動を始める6月頃までの予防措置が急務です。関係者に聞き取りや提案をしてまいりましたが、県では5月中旬から山主や民間団体の要望に基づき粘着シートの配布を行います。今後も注視して取り組んでまいります。情報もお寄せください。
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