厚木商業高校3年生・会計専門コースの渡辺心彩さんが、2月に厚木商工会議所で日商簿記検定1級の合格証書を手にした。1万人ほどが受験し、合格率は10%台という簿記の最難関。4月から統合によって校名が変わる大きな節目に母校へ錦を飾った形だ。
簿記検定へのチャレンジを決めたのは入学当初。就職を視野に、専門知識を吸収する一環で取り組み始めた。電卓を叩くのが元々好きだった。ネットなどで公開されている企業の財務諸表に目を通す事もある。
一級の工業簿記や原価計算は工場の現場のイメージが浮かびにくい難しさもあった。昨年初夏に受験したが、結果は不合格。「もういいかな」という思いもよぎった。それでも秋の試験での再チャレンジを決めた。「厚木商業としての最後、いい流れを作って厚木王子につなげたい」。家族は「結果にとらわれすぎず、頑張ったかどうかが大切」とエールを送ってくれた。足りなかった部分を勉強で補い、見事合格を果たした。4月からは高崎商科大に進学する。「将来は公認会計士になり、企業を支え、頼られる存在になりたい」と語った。
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