開会中の厚木市議会12月定例会の一般質問で、市議4人が厚木パルコが入っていた厚木パークビルに関連した質問を行った。
パルコ関連の質問者と通告内容は次の通り(敬称略)。
▼井上武/旧パルコの今後について(現状認識と対策は)▼釘丸久子/ボートピア進出報道について▼内川由喜子/旧パルコの現状について▼奈良握/旧パルコの現状について
12月5日の井上市議の一般質問「旧パルコの現状認識と対策」で、市が権利者(三菱地所(株)ら)との間で優先的に交渉を進めていること、市にはボートピア設置業者からのコンタクトがないことが明らかになった。
小林常良市長は、本年度初めに権利者から売却方針を決定したとの報告を受けている。権利者には民間売却の前に、市との協議を優先してもらえるようにと約束を取付け、協議している状況と説明。今後は「関係者の思いを真摯に受け止めると同時に、中心市街地の活性化とにぎわい創出の拠点としてビルの有効活用ができるように交渉にあたっていく」と答えた。
さらに井上市議の「一部マスメディアでボートピア設置という報道があるが」という再質問には、宮台功副市長が「市にはそういった話は来ていない。ただ、一部自治会や町内会にそういった話があると聞き及んでいる」と答弁。
釘丸市議は、国土交通省のボートピア設置許可にあたり必要な3条件について質問。市は、地元自治会の同意、市議会の反対がないこと、首長が同意することと説明。また、内川市議は市に対して「適切な情報の開示を」と要望した。
また同日、一般質問終了後に行われた市の説明では、平成24年度中に同敷地・建物の買収を目指していること、そして同25年には新施設をオープンさせたいことなどが分かった。
厚木パークビルは平成6年3月に竣工。地下3階、地上10階建て(延床面積26751・18平方メートル)。地下には東京電力(株)の変電所がある。また、パルコ閉店後も営業を続けていた店舗も今年5月27日に店を閉じ、現在はフェンスで囲まれている状態だ。
旧パルコに関しては、今後の成行きに注目したい。