平家琵琶(平曲)の演奏会が3月23日、相川公民館で催され、市内から約200人が集まり演奏に聞き入った。
このイベントは相川公民館学級・講座等開設委員会が「伝統文化への興味を膨らませ、文化的視野を高める」ことを目的に、初めて開催した。
平曲とは、平家の盛衰を描いた作品「平家物語」を、琵琶の音に乗せて語るもので、約800年の歴史を持つという。この日弾き語りを行ったのは、日本でも数人しかいないという平曲奏者の荒尾努さん(34)。
演奏したのは源平合戦などを描写した4曲。「敦盛最期」という曲では、17歳の平敦盛と熊谷次郎直実が登場。息子ほどの年齢である敦盛を殺さなければならない熊谷の心の葛藤が琵琶の演奏とともに語られた。
子どものころから平家物語が好きだったという荒尾さんは、平家について「日本人の愛すべき姿がある。心の優しい家族の姿が見える」と語った。
演奏を聴いた戸田在住の山野照剛さん(79)は「子どもの頃から聞いたことのある物語を、解説を織り交ぜながら演奏してくれた。とても感動した」と話した。
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