7月31日(水)まで、市内小野のHAPPYcafe食堂で作品展を開いている絵画表現家・齊藤良治さん(31)。「けいむえーねくすと」の名で、都内や神奈川を拠点に活動している齊藤さんに話をうかがった。
▽作品展のコンセプトは「梅雨のジメジメを吹き飛ばす清涼と夏」。鮎まつりや箱根登山鉄道、茨城の海岸などアクリルや水彩で描いた6号から10号の作品5点が展示されている。「鮎まつりの花火が始まるんだというワクワク感を表現しました」と笑顔で話す。光の表現と青の彩りを絵に込め、濃淡の強弱を出しているのが特長だ。活動テーマは「楽しんでもらう」。厚木の日常を切り取ったあつぎ大通りや、パルコが閉店する前日の絵など地元への愛着は深く、厚木の風景は年2枚ずつ描きためている。
▽おばあちゃん子で雅号の「けいむ(keim)」は祖母の川野ミエさんの名前から。「えーねくすと(a―next)は「ア次(厚木)=厚木でチャレンジしていく」という2つの意味を込めた。祖父母が住んでいた熊本に帰省したときに熊本城や有明海の絵を描いていた。6年前、友人と原宿で初の展示会を開いたのが大きな転機となった。「まさか絵画活動をするとは思っていませんでした」と謙遜するが、3人組の高校生が展示会に来たとき、着ていたシャツに絵を描いてくれと頼まれたことが、今でも忘れられないエピソードだという。それは今でも大きな原動力になっている。
▽伊勢原市生まれ。伊志田高時代は授業で美術を選択した程度。決まりきったものを描くのは苦手で周囲からはマイペースな性格だと言われるそう。「作品の良い悪い関係なく心が動いてくれたらいいですよね」としんみり。以前は就職していたこともあったが、現在はアルバイトをしながら秋に大和で開く展示会に向け作品作りに励む毎日だ。制作中の作品は「東武線の江戸川」が舞台になる。「人のぬくもり、手作り感やアナログ感を大事にしたいです」と力を込めた。
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