満員御礼110人の聴衆で埋まった、アミューあつぎ9階のホール112。2010年5月に始まった「あつぎ青春劇場」の落語会が1月27日、開催100回目を迎えた。ワンコインで楽しめる”手軽な憩い”は、中心市街地でのにぎわい創出と、古典芸能に取り組む若手を応援する場という、両輪の役割を果たしてきた。
青春劇場の誕生は、2008年の厚木パルコ閉店に端を発する。それに先んじて、本厚木駅前の一等地から丸井厚木店の姿が消え、街の衰退を懸念した商店主らによる中心市街地活性化検討委員会が発足。のちに厚木にぎわい懇話会に名前を変え、企画されたのが”青春時代を思い出せるような”カラオケ大会と落語会だった。
節目の日に開会を告げたのは、会を主催・運営する厚木市まちなか活性化プロジェクトの六ヶ村健三会長。「二ツ目を真打に、という思いで続けてきた。100回まで支えていただいたのは、皆さんの熱意と力に他なりません」との挨拶に、客席からは拍手が起きた。
同プロジェクトは、アミューあつぎ周辺のなかちょう大通りや一番街など、5商店会から集まったボランティアからなる有志の団体。「高座と客席がこんなに近いのも、手作りの劇場運営ならでは」とメンバーが語るように、会場設営の力仕事も協力しあって行う。日ごろは妻と、時には娘も一緒に落語を楽しむ三浦徹也さん(下荻野・45)によると「噺家の手の震えや緊張感みなぎる表情まで見える距離の近さは、魅力ですね」。落語会では、揃いのはっぴを着て手際よく客をさばくメンバーが、三浦さんのような常連たちと言葉を交わす姿がいつもの光景だ。
年配の聴衆の中、群を抜いた若さで目立っていた市内在住の男性(30)は「地元で落語を聴ける場所を探していて、見つけたのがここ。のびのびとした若手の芸が楽しめていい」と魅力を語る。
また、ほぼ”皆勤賞”の笠間昭和さん(綾瀬市・78)は「二ツ目の荒削りながら一生懸命な姿を安価に楽しめる、ここは気分転換にぴったりですよ」と笑顔を見せながら帰路についた。六ヶ村会長は「厚木の10年、15年後を考え、これからの世代に合った楽しみ方を探っていきたい」と展望を語る。
青春劇場は毎月第1土曜日にカラオケ大会、第4土曜日に落語会を開催。厚木市のホームページのトップで「青春劇場」と検索するか、市商業にぎわい課【電話】046・225・2834へ問合せを。次回は明日2月3日(土)の午後3時から、ゲストに厚木プロ歌手友の会の立花伸一さんを迎えてのカラオケ大会。午前10時から整理券を配布、入場料500円。
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