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「経験」を食べて成長する 神奈川県議会議員 山口貴裕
「世界一幸福な国」と呼ばれる、ブータンという国があります。
ブータン王国のワンチュク国王が、東日本大震災の年に慰問で来日した際、被災地の子どもたちにこんな話を送りました。ブータンの国旗に描かれ、国のシンボルとなっている「竜」の物語を引用し、「竜は私たちみんなの心の中にいて、『経験』を食べて成長します。だから私たちは日増しに強くなるのです」と説き、さらに「いかなる国の国民も子どもたちも、決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸な経験を越え、より強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、日本と日本国民です」と述べられ、我々日本人や被災地の方々、子どもたちを讃え励まし、勇気づけてくれました。
未曾有の大震災が起こり、過去に例のない大きな『経験』を、我々大人も、子どもたちもしました。あのような自然災害が二度と起きないことを望みますが、まさにさまざまな大きな経験は人を成長させます。
特に子どもたちにおいては、経験を多く積み上げることが、未来へ向けての成長のバロメーターになります。いかなる逆境においても失敗を恐れず、何事にもチャレンジし、経験し心をより強くしなければなりません。
私の好きな言葉に、『人生のレギュラーたれ』という言葉があります。人生のレギュラーとは、まさにどれだけ人に、世の中に、仲間に信頼され必要とされ、人に優しくできるか。そして自分の居場所をどれだけ創造できるかであると思います。
そして『栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北』という言葉も同じように、これらの経験を”食べて”成長し、強くなることは人生の中で得難いものとなるでしょう。
大人たちはいつも見守っています。これからも子どもたちがチャレンジすること、経験を食べ大きく成長することを。君たち子どもたちは『日本の宝もの』だから。
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