活動報告 石巻市の子どもたちを厚木に招待 神奈川県議会議員 山口 貴裕
このたびの大阪北部地震ならびに西日本豪雨で亡くなられた方、被災された方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
先日、東日本大震災の被災地・石巻市の地元紙、石巻日日(にちにち)新聞社が主催する少年野球大会に、厚木市少年野球協会会長として招かれました。石巻市近隣26チームが参加し60回を数える大会です。開会式への出席と共に石巻市の現状、また大川小学校等をはじめとする被災地を視察しました。
開会式が行われた石巻市総合運動公園野球場は震災時、ヘリコプター等の発着や自衛隊の拠点として使用されました。使用後は野球ができないほど荒れ、その後アメリカメジャーリーグ機構の手により「トモダチプロジェクト」の一環で、土のグラウンドからメジャー級の人工芝にはり直された球場です。
この大会での優勝チームの球児を、あつぎ鮎まつりに合わせて本市に2泊3日で招待し、厚木の球児の家にホームステイしてもらい、試合を通して交流し夏休みの思い出を作ってもらう予定です。
被災地の球児など子どもたちを本市に招待する事業は、2012年から取組み、個人や企業など多くの方の協力により支えられています。
発災直後に本市に招いた子どもの、『自分たちには夏休みの思い出がありません。厚木市で楽しい思い出をつくります』という言葉を、今でも忘れることができません。
現在も、生活や経済など全てが復興したわけではなく、埋め立てや道路整備などのため、山を削り土砂を積んだダンプの往来が激しく=写真下=、7年が経つ今でも、子どもたちにとっては非日常の生活が続いているのが現状です。家庭環境も変わり、夏休みには当たり前のように県外に旅行に出かけていたのが、両親ともに働きに出かけ休みを取るのもままならないのが現状です。
地域コミュニティも震災で壊れ、仮設住宅でできた新たなコミュニティも退去と共に失い、特に高齢者の独り暮らしが顕著です。報道のように復興が進み「光」が見える所もありますが、未だ先に述べた「影」もあるのが現状です。
行政の支援が打ち切られる中、今後も被災地支援を続けて『まちの復興』、そして厚木の子どもたちと共に被災地の子どもたちの『心の復興』に努めたいと思います。
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