▽「子どもは育てたように育ちます」と語るのは、IM心理カウンセリング研究所(市内船子)の代表・市川美紀子さん(63)。2015年3月に中学の校長を退職後、すぐに研究所を立ち上げた。自身も子育て経験者。「もっと力を抜いて、こうすればよかった」との思いがあったからこそ、「お母さんたちの力になりたい」と「子育て応援団〜輝くママたちのために〜」のワークショップを月2回、アミューあつぎを中心に開催している。
▽臨床心理カウンセラーと臨床心理療法士の資格を持つ市川さん。23歳のとき、担任した女子生徒が自殺を図った。「その日、私のところに話に来たんです。もっと自分に力があれば」と悔やみ、教員として勤める傍ら大学へ通い、心理学の勉強に励んだ。カウンセリングでは、「とにかく聞くことが大切」と優しい眼差し。その後、ボランティアで心理カウンセリングを始めた。「保護者や教え子から相談されることが多かった。受け皿になることを心がけた」と当時を振り返る。
▽幼少期から音楽の道を志すも、高校時代に指を怪我し、夢半ばに断念。「跳び箱もスイミングもできなかった」が、苦手だった体育の道へあえて飛び込んだ。「できない子の気持ちがわかると思った」と、東京女子体育大学卒業後は、中学の体育教師となった。「スポーツは科学。“できない”には原因がある。克服することで、生徒に達成感を味あわせてあげたかった」。
▽28歳で結婚し、翌年に長女を出産。1年で職場に復帰、朝7時から夜9時まで保育所に預けることもあった。5年後には長男が誕生。「息子にはいまだに“寂しかった”と当時のことを言われます」と吐露。「母親としては限りなく0点かも」と苦笑いするも、「仕事と子育ての両立は自分で選んだ道」とやり通した。
▽子育てにおいて「骨太の自我」が大切と力説する。そのためには「身の丈を知り、自分を愛すること。そうすれば我が子を愛することができる」。子育てを終え、教職も全うし、カウンセラーとしてママたちの心のケアに奔走する。
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