（一社）神奈川県調理師連合会副会長を務める齊藤健次さん
長年、調理業務に携わるとともに、県調理師連合会副会長等を歴任し組織の充実強化と調理師の指導育成に優れた成果をあげるなど、保健衛生の向上に尽力したことが評価された。受賞の知らせを聞き「ありがたい」と謙虚に笑う。
茨城県で３人兄弟の次男として生まれた。幼いころから料理が好きだった。中学を卒業すると、料理人をめざし横浜へ。「初めて電車に乗ったよ」と懐かしむ。それから修行を積み、26歳で元湯旅館（厚木市飯山）の料理長に。和食一筋、42年間勤めた。「毎月献立を考えるのが大変だった」と吐露する。育てた弟子は１００人以上。「故郷に戻って開店した子もいるし、厚木で頑張っている子もいる」と胸を張る。
これまでにも、厚生労働大臣賞や卓越技能者表彰などを受賞している。今後については、「身体が動くうちは料理人でいたいね」と力強い。コロナの影響で現在は休業中。「毎日自宅で夕飯を作っているよ」。嬉しそうに笑った。
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