▽厚木市泉町の「総作料理 薫風」で統括店長・総料理長を務める。受賞について「周りの支えがあっていただけた賞。そうした方々に感謝したいと思います」と落ち着いた口調。「お客様を第一に考え、喜んでもらうのはもとより、さりげなく心をくすぐるような料理とサービスを心がけています」と笑顔。
▽高校生の時に居酒屋でアルバイトをしたことで飲食店に興味を持つようになり、卒業後栄養士の学校へ。資格取得後は板前を目指したいと、知り合いの伝で和食割烹の店に弟子入り。修行は「涙が出るくらいキツく大変だった」というが、持ち前の負けん気と根性で乗り越えた。その後県内のいくつかの店で経験を積むと実績と腕を認められ、当時の店の常連客の友人のオーナーから新たにオープンする薫風を任されることに。以来12年店を守ってきた。
▽生まれも現在の住まいも相模原市で、夫人と中学生の長男と３人で暮らす。長男のサッカーの試合の応援や送迎をしたり、リクエストに応じて家でも食事を作るなど子煩悩な面も。店の客の誘いでゴルフに出かけることもあるそうで「お客さんとコミュニケーションがとれるから」と、お店のアットホームな雰囲気の理由が窺える。
▽「スタッフ一人ひとりの生活を支えなければならないので、自分は会社の中の太い幹でいたい」と強調。「今後も、長い時間ゆったりとくつろいで飲食できる店であり続けたい」。爽やかな笑顔が印象的だった。
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広げよう支援の輪5月3日 |
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