神奈川工科大学の「KAITソーラーカープロジェクト」が、鈴鹿サーキット(三重県)で7月30日から31日にかけて開かれた5時間耐久レースで3位に入賞した。
レースはソーラーパネルとモーター、バッテリーを搭載した車両を用い、全長約5・8Kmのコースで5時間以内の周回数を競うもの。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、2年ぶりの開催だった。
豊富な資金力や経験に長けた企業や社会人チームがひしめくなか、同プロジェクトは発電量と消費電力をコントロールしながら62周を走り抜いた。リーダーの谷口海士さん(4年)は、「昨年中止となった影響で、レース経験者のいない初心者同様のチームながら、次につながる貴重な体験ができた」と振り返り、入賞を喜んだ。
経験を次の糧に資料化して共有
同プロジェクトが使用する車両はモノハル型と呼ばれる船底のようなフォルムが特徴で、鈴鹿サーキットの直線では最高時速110Kmに到達する。2018年に同じレースで使用した車両を保坂亮さんと相笠智哉さん(ともに4年)の2人を中心としたメカニックがおよそ1年前から出場に向けて整備した。
レース中に起きた想定外のアクシデントは持ち前のチームワークで乗り越えられたが、5時間という長丁場で必要となる部品交換で経験の差を痛感。他チームが10秒前後で終える作業に2倍以上のタイムを費やしたといい、保坂さんは、「ピットでの作業がレースの足を引っ張ってしまった」と反省点を口にした。
一方で相笠さんは、「部品の分解や組み立ての経過が分かる写真や整備記録をつけたので、マニュアル化して共有してもらいたい」と今後を見据えていた。
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