あつぎ飯山野良の芸術美術館(飯山)で、1500匹ほどの蚕がこれから繭になりそうだ。
館長の小島富司さん(74)が7年ほど前に養蚕を行う農家から教わり、毎年繭になるまで育てている。今年は4月から6月まで育て、羽化したものが産んだ卵が新たに6月末に孵化した。近所から桑の葉をとり、1日5回ほど幼虫にかぶせるように与えると頭を盛んに動かして食べ、プツプツと無数の雨粒のような音が聞こえた。
幼虫は数回脱皮しており、4〜5cmほどの大きさ。小部屋のような「まぶし」という紙製の容器に移すと、早速糸を出し始めた。小島さんによると幼虫が「繭になりたい」兆候が見えるという。白い体がやや透き通ったようになるのだ。糸を出し、繭に包まれる前にとろりとしたおしっこ(のようなもの)を出す。柱や天井の片隅で繭になっているものも。市内の養蚕は減り「先人の知恵を継承したい。やらねば失われてしまう」と小島さん。繭は冷凍した後に茹でて糸にする予定。親子向けの機織りに活用する予定だ。
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