三浦海岸駅近くのコーヒーハウス「ぽえむ」では現在、コーヒーを抽出した後の粉を使ったせっけんを販売している。
きっかけは、常連という「はらくら農園」(横須賀市長井)の原田憂子さんだった。祖父母の代から続く農家に嫁いだ原田さんは、廃棄される野菜の多さに衝撃を受け、規格外の食材など活用した「農家がつくった野菜せっけん」を製造。2021年1月から地元直売所「すかなごっそ」で販売をスタートさせた。
使用する材料は、ダイコンやミカン、米ぬか、荒崎ひじき、酒粕、ドクダミ、蜂蜜、梅酢など。「もったいない」という想いから着想を得て、原田さんがせっけん作りに励んでいることを知った同店代表の辻恵蔵さんも協力することに。2人で意見を重ねた後、「コーヒーのせっけん」を作ることで合致した。
同店で出る抽出済みのコーヒー粉は、毎日3kgほど捨てていた。しかし、発火直前までじっくりと豆を焼く強い焙煎は、まるで炭のよう。消臭・スクラブ効果があり、さっぱりとした洗い心地が特徴で、SDGsにも一役買っている。植物性の油脂が持つグリセリンなどを含有するため、保湿効果も高い。辻さん自身も洗顔用として使用しており、「どうです?」と”すべすべ”の頬を撫でて見せた。
昨秋から、同店入口付近に商品を並べて販売。特に30〜40代の主婦が買い求めるケースが多く、「しっとりしていて肌艶が良くなった」などと好評だという。「いいものであることをもっと多くの人に知ってほしい。ぜひお試しを」と辻さん。
1個・税込700円、同店ほかで販売中。
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