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三浦版 公開:2024年2月2日 エリアトップへ

観光スポット生んだ2人 「三浦海岸桜まつり」が20周年

文化

公開:2024年2月2日

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駅前に立つ桜を愛でながら、まつりの歴史を振り返ってもらった西﨑会長(左)と長島副会長=1月27日撮影
駅前に立つ桜を愛でながら、まつりの歴史を振り返ってもらった西﨑会長(左)と長島副会長=1月27日撮影

 早咲きの河津桜が楽しめる恒例の「三浦海岸桜まつり」が、今年で20回目の節目を迎える。いまや市内を代表する観光行事の一つとなっているが、その礎を築いた人たちがいる。「ちらほら色づき始めたかな」。冷たい風が吹く1月末、三浦海岸まちなみ事業協議会の西﨑則雄会長と長島満雄副会長は、清々しい表情でまだ少ない桃色の花びらをじっと見つめた。

 「この日がくるのは、想像通りよ」。長島さんは嬉々とした声を上げながらも感慨深げだ。

 かつては「殺風景だった」という三浦海岸の駅前。「どうにか人を呼ぶ術はないか」と、地域活性化を目指して活動する同協議会メンバーは1999年、静岡県河津町に向かった。目当ては河津桜。当時は門外不出とされていた木だったが、「まちおこしのために」というメンバーたちの熱意が現地の事業者らに伝わり、苗木を分けてもらえることになった。

 翌2000年に、300本を植樹。その後も数を増やしていき、最終的には駅前から小松ヶ池公園まで約1Km間に1千本の木を植えた。桜まつりは03年にスタート。西﨑さんは「テントは2張だけだったけれど、初回から盛り上がった」と振り返る。しばらくするとテレビや雑誌の取材も舞い込むようになり、期間中は約30万人が来場する一大イベントとなった。

 暇さえあれば、木の周りに茂る雑草を抜く長島さんの姿はまちの馴染みの光景で、華やかな観光スポットを影で支えている。そんな献身的で労を惜しまない背中に、西﨑さんは「長島さんがいなかったら、こんなに大きく成長できなかった」とこうべを垂れる。長島さんも「好きでやっているだけ。仲間に恵まれたおかげで、ここまでこられた」と互いに称え合う。

 「今年だけ特別という訳ではない。花を見れば人は癒される。三浦海岸は、ずっとにぎわい続けるだろうね」。顔を見合わせた2人が笑った。

◇  ◇  ◇

 桜まつりは2月5日(月)から3月3日(日)まで。11日(日)午前10時30分からは、太鼓やダンスなどで観光客を迎える「お迎え式」が駅前で行われる。

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