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学校法人 神奈川歯科大学 〜開かれた学校をめざして〜 「地域に認められてこそ」
歯科医療に携わる人材育成機関として100年超の歴史を有する神奈川歯科大学。先進医療の研究拠点として機能する付属病院とともに、この分野の発展に大きな役割を果たしてきた。そして今、未来へとつなぐ大きな取り組みに着手している。鹿島理事長に聞いた。
──創立102年の歴史と伝統があります。
東京女子歯科医学講習所を起源とし、1963年に横須賀の地に移転してきました。その翌年に歯科大学を開学。来年は現体制となって50周年の節目を迎えます。ただこれまでは、教育と先進医療の研究にばかり目が向きがちで、「地域の中にある大学」という発想が少し抜け落ちていたように思います。これを反省点として、今一度、「地域とともにある大学づくり」を推し進めていくことを考えています。
──具体的には、どんなことでしょう。
既存の付属病院の新築・建て替えを計画しており、横須賀・湘南地域最大の「医療歯科学研究センター」を開設します。目玉としているのが、横須賀市民の口腔情報のデータベース化です。3・11の大震災では、ご遺体の身元確認に歯型照合が重要な役割を担いました。本学は、この歯型(顎骨)照合で最先端の技術を持っており、あらかじめ市民のデータを登録しておけば、有事の際にきわめて有効に機能させることができます。被災地では歯科医がカルテを頼りに、多大な時間を費やして確認作業を行いましたが、このシステムを用いれば瞬時に判明します。これを横須賀市にモデルケースとして導入してもらい、パッケージとして確立させてから逗子市や葉山町、三浦市に広げることをめざしています。横須賀市が日本で最初に手掛けた電子入札システムと同様、大きな注目を集めるだけでなく、他の自治体に販売することで市が収益を上げるビジネスモデルも構築できます。本学はあくまでもサポート役。文科省の研究予算も得ており、2014年には本格導入したいと考えています。
──学校の機能を市民に開き、還元していくということですか?
例えば、付属病院は重度の患者のみを受け入れているイメージがあるようですが、どんな些細な治療でも行っています。(新病院では)治療目的だけでなく、地域の方に気軽に足を運んでもらえるようカフェやレストランも開設します。そこでは障がい者をスタッフとして迎え、雇用の場を提供していきます。現時点でも学校開放は意識的に進めており、昨年リニューアルした学食や講堂の市民利用を呼び掛けています。夜間の教室を再就職支援のためのビジネススクールとして活用してもらう、そんなことも検討中です。
──先端医療への取り組みについて聞かせてください。
噛み合わせ(咬合)と脳との関係や頭の骨格からみた歯の矯正、肌の状態から骨粗鬆症を診断するテクノロジー、血液ではなく唾液から癌の診断や健康診断をする方法などの先進的な教育と研究を行っており、他大学に先んじる医療技術だと自負しています。
──これからの歯科医療はどうなっていくでしょう?
高齢化社会の進展で口腔ケアや予防医療の歯科ニーズはますます高まっています。反して、歯科医師はこの先の10年で激減していきます。現在、歯科医の3人に1人が60歳以上だからです。次世代の育成は本学が果たすべき使命。そう深く、認識しています。
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現代医学と中医学中医学ってなに?3月29日 |