逗子市にある音楽ホール「結・YUIコミュニティホール」が、コロナ禍で演奏の場を奪われた地元在住の音楽家を支援している。
音の響きにこだわって2年前にオープンした同ホール。逗子葉山エリアに住むプロの演奏家たちからは「本格的に演奏できる場所」として練習や発表の場として使われていた。
しかし、新型コロナの感染拡大にともない、コンサートなどは軒並み中止や延期に。利用客が激減するなか、オーナーの内村恒彦さんの頭にあったのはこれまで利用してくれていた演奏家たちのことだった。
「音楽家の方たちにとって、表現の機会がなくなるのは何より苦しいこと。何か支援をしたいと思っていた」。人を集めることができないなか、ホールで演奏を収録してユーチューブで発信。出演者には通常の公演のように謝礼を渡す形を思いついた。
「Life with Music from Zushi & Hayama」と名付けたこのプロジェクトには、イベント運営や動画配信のノウハウを持つFUJIOPROJECTの宮地藤雄さんが協力。ユーチューブにチャンネルを開設し配信している。
今月19日に演奏を収録したバイオリニストの清岡優子さんは「演奏できる場自体がなく、一緒に奏でられるのが楽しい」と話し、ピアニストの徳永洋明さんは「音楽家がたくさん住んでいる逗子葉山らしい取り組み。多くの人に見ていただけたら」と笑顔で語った。動画はユーチューブで「結・YUIコミュニティホール」と検索を。
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|