今春スギ花粉「飛散少ない」
県自然環境保全センター(厚木市七沢)はこのほど、今春の県内のスギ花粉飛散量に関し「平年に比べて、少なめになる」との予測を発表した。
飛散量が過去最高を記録した昨春の反動とみられ、1997年度から開始した調査以来、過去5番目に低い値という。同センターでは県内のスギ林で雄花の着花状況を調査し、翌春のスギ花粉飛散量を予測。昨夏は高温少雨で日照時間が長く、着花が促進される気象ではあったものの、昨春の着花が多かった影響で今年の種子の結実量が多くなり、雄花への栄養分の供給が不足したことで、形成が抑制されたと見ている。調査は県内のスギ林30カ所を選定し、それぞれ40本の雄花の着花量に応じて1本ずつ100点満点で採点。昨年11月に行った調査でつぼみの付き具合は過去14年の平均値に対し、半分ほどだった。
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