逗子市の財政難による補助金のカットで
開催が危ぶまれていた逗子アートフェスティバルが10月の開催を目指して市民主導で準備が進められている。有志たちは行政に頼らない新たなモデルを構築しようと、アイデアを出し合っている。
2013年から始まった逗子アートフェスティバル。昨年はトリエンナーレとしてのべ7万人を動員し、秋の逗子を代表するイベントとして定着していた。
今年は市の財政難による予算凍結で開催が一旦白紙に。しかし、3月に開かれた市民有志によるミーティングで開催を決め、「逗子アートネットワーク」を発足。準備を進めている。
「先行事例に」
「人口減少が進めば、同じ状況になる可能性は全国の自治体にもある」と語るのは前回の総合プロデューサーで、ネットワーク発起人でもある柴田雄一郎さん。行政に頼るのではなく、市民が自ら資金を生み出し、それが地域でまわる循環型コミュニティのモデルケースになりうるとも語る。今回の運営資金はクラウドファンディングなどを使って市内外から調達する予定だ。
今月8日に開かれた定例ミーティングには約40人が参加。企画や広報、警備など所属するグループに分かれ、話し合いを行っていた。
例年では既に企画は確定し、広報に力を入れている時期。メンバーたちには焦りも見えるが柴田さんは「逗子のこれからを考えていくうえでも大切な取り組み。より多くの人に参加して頂ければ」と話している。
同フェスティバルは10月12日(金)から28日(日)まで、亀岡八幡宮や商店街、池子の森自然公園など各所で開催される。国内外の芸術祭で活躍する現代アート作家から地元で活動するアーティストまで、約80組が展示する。
詳細や最新情報はホームページ【URL】http://zushi-art.com/へ。
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