意見広告 クロスボーティングする議会へ 市議会議員 府川まさる
「しらさぎ無所属クラブ」という議会常識の豊かな議員あるいは市民には、きわめてわかりにくい会派が2019年、たぶん平塚市議会の歴史で初めて誕生しました。
ある議員は言いました。「一年間もたないよ」…つまり一年以内に解散するというのでした。それは政治を行う者にとっては普通の感性でした。
簡単に言えば、自民党員、 元自民党員、 革新系無所属、政党政派に所属経験なしの市会議員という6名の混成だから、議論したらすぐ解散になってしまうということです。そんな議員たちと同じ部屋の中で居心地が良いはずも、楽しいはずもないという推測でした。
私はこの判断について否定しようとは思いません。その通りで、議論を突き詰めたら同じ部屋で居心地が良いはずはないとは思います。しかし、私たちは大人ですから、同じ平塚市民としてイデオロギーではなく、 市民生活向上のために議論することは当然だと考えています。 その結果に責任を負って行動すべきだと考えています。
採決にあたっては自らの信念に従って行動します。賛成3人、反対2人、棄権が1人なんていうことは普通にあることです。しかし、議決には当然従います。解散したり分裂したりしません。 それが議会制民主主義だからです。
市民のみなさんは選挙で投票するにあたっては、議員一人一人の行動を評価して投票しています。 また、日常生活の中で、 議員一人一人の人間性や個人的な関係を考慮しながら投票しています。しかし、それでもなお、個人的関係よりも、所属政党などを重視して投票する市民もいます。
政党政派ではなく私は、個人を大切にします。 平塚市という地方政治家はイデオロギーではなく、「市民の生活向上のために戦う」ことができるかということこそ大切だと考えています。その結論が、党議拘束しない議会、議員個人の意見を尊重するクロスボーティングする議会です。
地域のみなさんの輿望を担って当選した議員が、地域に決定的にマイナスになるような投票行動はできません。25人が賛成でもたった一人で反対することもあります。市民感覚です。それが「地域の人のためになる」と考えればこそです。
私は、私たち6人だけがクロスボーティングすればよいとは思いません。市会議員全員でわずか26人ですから、26人全員が同じ部屋で自由に意見を交わし、政党政派の意見ではなく自らの結論と信念に従って賛否を表明すべきだと主張します。それがあたりまえの民主主義です。
議員のみなさんに呼び掛けます。与党あるいは野党だと小さなことは考えずに、党利党略はなく良いことは賛成、間違っていると思えば反対の挙手をする平常心です。それは市民のためです。
それがしらさぎ無所属クラブの3年間でした。
(問)【電話】33・8880
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