三菱化学(株)(市内成田/石塚博昭社長)の完全人工光型植物工場「Plant Plant」が10月5日に竣工、「ME-BYO BRAND」の認定式も行われた。
これは、県が定める未病産業関連の優れた商品・サービスを認定する制度。3例目の認定となった同工場のシステムは、高い技術力により安定的かつ効率的な野菜の生産が可能なことや、グループ会社の簡易血液検査と組み合わせることで、運動習慣の見直しや食事メニューの効果的な改善につながり、「未病を治す」ことが期待できると評価された。
工場は自動化
植物工場は、土を使わない水耕栽培。同社関連技術のLED照明で野菜の光合成を促し、温度や湿度、養分などの育成環境を最適な状態に制御することで気候に左右されることなく、変わらぬ品質の野菜が栽培可能だ。また種子をセットした後は、収穫し数種類の葉を混合、計量し包装まで、全てが自動化されている。
工場内を視察した黒岩祐治県知事は「究極の地産地消。農業革命だ」と絶賛。石塚社長は「食を通じて未病を治し、ゆくゆくは食糧問題の解決にもつながれば」とコメントした。
工場で生産されるのは、一般の野菜に比べビタミンA・K、カリウム、葉酸を豊富に含むベビーリーフ。農薬を使用しないため、洗わないで食べることもできる。種子は3週間ほどで製品となり、9台のラックで1日あたり2000袋、約40kgが生産される。この植物工場設備は、中東やロシアなどにも納入している。製品には「ME-BYO BRAND」のロゴが表示され、「キュアリーフ」の名称で本日10日から県内のスーパーに並ぶ。
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