小田原市議会は3月25日、2016年度の一般会計予算を、原案を一部変更した修正案で可決した。新年度の一般会計予算が修正の上、可決されたのは4年ぶり。
新年度の予算審議は、3月7日からの予算特別委員会で行われたが、22日の採決で、修正動議が2件出され、どちらも賛成多数で可決した。
修正動議の内容は、環境・エネルギーの里づくり事業費(267・6万円)と太陽光発電設備借上料(8000万円、※2026年度まで11年間の債務負担行為、16年度分は予算計上0円)をそれぞれ削除するというもの。
環境・エネルギーの里づくり事業は、自然資源と再生可能エネルギー関連施設を結びつけることで、地域の魅力を高めることを目的に予算化。しかし、民間事業者が整備したメガソーラー施設や小水力発電の遺構にわんぱくらんどやいこいの森などを加え、エネルギー関連施設として「エネルギーの里」と位置づけるのは、街のイメージが不鮮明になるとして、時期尚早との理由から削除された。
また、太陽光発電設備の借上料は、災害時の非常電源として広域避難所に指定されている市内小学校へ10年かけて設置するというもの。これも発電量が少なく継続的に賄えないことが懸念されるため、費用対効果が低く、優先順位が高くないとして削除された。
当初、639億円だった一般会計予算は、修正により約638・97億円となった。
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