小田原市社会福祉協議会はこのほど、西湘地域の障がい福祉施設で生産されている商品を1冊のカタログにまとめた。商品掲載施設や公共施設などで無料配布が始まっている。
カタログ製作を担当したのは、社協職員の山田菊代さんと栗田知征さん。2年前、地域で暮らす障がい者の声を聞こうと、地区社協メンバーとミーティングを企画。市内の施設で作られたパンと菓子を並べたところ、参加者から好評の声が多く挙がった。反響を肌で感じた山田さんは、「各施設では日々の活動として、オリジナリティあふれる物づくりを行っている。障がい者と接点のない人にも商品の良さを知ってほしい」とカタログの製作を発案。県社協の助成金も使い、A5判41ページのカタログ4千部を印刷した。
掲載されているのは小田原市、南足柄市と中井・松田・開成・箱根・湯河原・真鶴の各町内にある、34の障がい福祉施設で生産されている商品や請負作業など104項目。「食品」や「陶芸品」など品目ごとにページが分けられ、施設職員が提供する写真に品名や価格、PR文が添えられている。
レイアウトを担当した栗田さんは「魅力的な商品が一堂に会しており、障がい福祉を理解するきっかけになってくれれば。たくさんの人に手に取ってほしい」と笑顔をみせる。
カタログは市内タウンセンターやかもめ図書館、おだわら市民交流センターUMECOなど公共施設約20カ所で配布中。
また社協ではカタログの配架に協力してくれる施設を募集している。詳細は【電話】0465・35・4000へ問合せを。
なお一部製品は毎週火、木、金曜に小田原市役所2階障がい福祉課前で、午前11時30分から約2時間、販売している。こちらでもカタログの入手が可能。
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