市内のイベントを記者目線で伝える体験レポート。芸術の秋―。今回は、小田原文学サロンの主催で9月19日に行われた、「俳句で遊ぼう」に参加。17文字の言葉遊びを体験した。
「陽明門 色とりどりの ピカソかな」。小6の修学旅行の感想で、こんな句を詠んだ。思えばこれが最初で最後の発句。いと懐かし。
「俳句で遊ぼう」の会場は清閑亭の蔵。FMおだわらで平日午前8時30分過ぎから放送中の「5・7・5のボンボニエール」でパーソナリティを務める朝霧つぐみさんが笑顔で迎えてくれた。
「俳句ってそもそも、なんでしょう」。サロンは、朝霧さんの問いかけからスタート。「自分の感動を言葉に置き換えたい、と発念したことが始まりですね」。5・7・5のリズムに乗り、17文字に思いを託す。無季自由律もあるが、基本は有季定型。「情におぼれる」短歌と違い、心情を「物に託す」のが俳句等々、これまで知らなかったルールに、首は縦に動きっぱなしだ。
基本を一通り学んだところで、朝霧さんが著名な俳人の句を紹介していく。高校生向けに行った授業で、彼らが最も共感した句が「さまざまの こと思い出す 桜かな」だそうだ。情景鮮やか。なんだか私でも詠めそう。作者は江戸三大俳人のひとり、松尾芭蕉。時代が変わっても、日本人たる感性で、共感を呼ぶものなのか。師匠と弟子の間で女性を巡る三角関係など、意外と下世話な話も飛び出し、それもまた面白い。
続いて季語かるたに挑戦。読みあげられる俳句から耳で季語を探し、それが描かれた札をとる。子どもも大人も夢中になった。
最後に、朝霧さんからのお題。「古い」を入れ、参加者全員で発句。季語も盛り込むとなると難しい。5・7・5の形にすることに終始して、心情を託すまでには至らなかった。こうなると俄然、やる気が出る。サロンの後は、鰯雲やら彼岸花を見るにつけ、韻をふんでいる自分がいた。
※※※
小田原文学サロンは、「本と物語が寄りそう町づくり」をテーマに、市民と市立図書館職員が協働で運営する取組み。今年4月の朗読フェスティバルをはじめ、さまざまなイベントを通して市民が文学に親しむ場を企画している。次回は10月22日(土)、ノーベル賞作品の読み方を大学講師の村上克尚さんが解説する、「みんなで読めばこわくない―大江健三郎にチャレンジしよう」。詳細はフェイスブックページ「小田原文学サロン」または市立図書館【電話】0465・24・1055。
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