土俵上、まわし一本で相手と対峙しなければならない孤独な戦い・相撲。個人競技の色が強いが、仲間の声援に押され、見えない力に勇気をもらえる団体戦もある。今春1年生4人が入部し、3人制・5人制ともフルメンバーで挑めるようになった旭丘高校相撲部(岸田光弘監督)もまた、チームで戦える喜びを胸に、全国や関東の舞台で確かな足跡を残した。
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相撲の甲子園と称される高校相撲金沢大会(3人制)には2年連続出場。野地嵩良主将(3年)、ムンクジャルガルさん、奥知久さん(共に2年)の布陣で過去最高位に並ぶベスト16に入った。
昨年未出場のムンクさんも「雰囲気が全然違う。心臓がバクバク」と振り返る、高校生力士憧れの舞台。「勝ちにこだわり、いい大会にしよう」(奥さん)と声を掛け合うと3試合の予選を全勝で通過。続く決勝トーナメントは2回戦で地元金沢市工(石川)相手に大将戦までもつれこむも惜敗し、涙を呑んだ。
昨年は全国2位の実績を誇る先輩に引っ張られる形で16強に入った。だが今年は「絶対的存在はいない。だからこそ一人ひとり今ある力を出しきり、全国でも通用するようになったと思う」(野地主将)と、全員で掴んだ16強に胸を張った。
5人が揃う力と難しさ
金沢から戻った翌週からは、5人制の大会が続いた。高校総体出場をかけた県予選では、神奈川の宿敵・向の岡工に2対3と敗北。先鋒・二陣戦と勝利し、全国行きを掴みかけていただけに「最後の星ひとつ。自分だけ勝ってもダメ」(野地主将)。団体戦を制する難しさを痛感した。
そして6月の関東大会。3位に入れば奥さんと阿部翔稀さん(1年)の出身地・大分県宇佐市で行われる選抜大会への切符を手にできるとあり「2人の故郷へ」を合言葉に、予選全試合を5対0の完勝で突破。ベスト8の一戦で、13連覇中の埼玉栄高と激突した。
星奈柾輝さん(1年)と野地主将が敗れあとがない中堅戦。ムンクさんが我慢比べとなった一番を上手投げで制し、副将へ望みをつないだ。すると奥さんは40kg程上回る相手に、肩すかしを決める大金星をあげた。相撲は本来礼節を重んじる競技ゆえ、派手なガッツポーズはご法度で、審判から注意を受けることもある。だが、仲間の奮闘にチームは両手を突き上げ、土俵上で2人は喜びを爆発させた。気持ちの入った大一番だった。
最後は原尾文隆さん(1年)が力尽きたが、王者相手に2対3と健闘した。岸田監督も「優勝校から学ぶ事はたくさんある」と静かに讃えた。
留学生は同一チームで出場できないルールもあり、これまで5人制は一人欠く状態が続いていた。「5人で戦える事がこんなにも心強いとは」と奥さん。大会続きの2カ月を終えて得たものは、控え選手を含め、8人が一丸となって戦いぬいた自信。今後もチーム力を磨き、高みを目指していく。
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