一粒に可能性がぎゅっ オリーブ振興事業から5年

文化

掲載号:2019年11月30日号

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収穫は一粒ずつ手摘みで行われる
収穫は一粒ずつ手摘みで行われる

 2014年から小田原市と農家が進めるオリーブ栽培。一般的に植栽後3〜5年で結実するとされる名産品づくりに取り組むこと5年。栽培数増加に加え、6次産業化を見据えた商品化も進み、実りの時を迎えている。

 みかんの価格低迷や担い手不足に伴う農地の荒廃化対策として、鳥獣被害が少なく、加工の幅が広い作物と着目されるオリーブ栽培。市では苗木購入に対し助成制度を設けて促進策を講じ、小田原オリーブ研究会(青木太成会長)を中心に毎年500本ペースで数を増やし、現在市内全域約6ヘクタールで2500本を栽培。28年度までに5000本を目指している。

 「台風で倒れることも多く、支柱の入れ方など色々試しながらです」と話すのは研究会の林文雄さん(59)。実を成らせるための剪定も、本場・小豆島のアドバイザーから意見を取り入れ、試行錯誤を重ねる。一定の収穫量が見込めるようになってはきたが「量がもっとしっかり安定し、なお需要がある事で次のステップに進めるのでは」。ニーズのある高価値の農産物となることで、農家の生産意欲につながり、栽培が拡大、結果ブランド化が進む――。好循環のサイクルを築く挑戦が続く。

加工にこだわり魅力発信も続々

 小田原産オリーブの人気を高めるべく、加工品の開発にも力を入れている。代表格といえるオリーブオイルは「製造方法にこだわっています」と市農政課。一粒の実から採れる油分は5〜10%で若い実ほど含有量は少なくなる。だがある程度熟した実は特有の香りや苦みが弱くなってしまうため、小田原産オリーブのオイルでは、まだ青々とした実を使用。冷凍物や海外品と混ざらぬよう、専用の機械がある小豆島へ直送し搾油している。摘んだそばから酸化が始まるため「24時間以内」という時間管理まで行う徹底ぶりだ。こうしてできたオイルは昨年「日本オリーブオイル品評会」で銀賞を獲得。今後、ニューヨークで開催される世界的なコンテストにも出品する予定だ。

 また小田原産オリーブをより身近に感じてもらおうと、さまざまな催しも企画されている。12月7日、8日のパンまつりでは、今年搾油されたばかりのオイルが数量限定で販売されるほか、オリーブの葉を使ったパンも登場。12月14日には清閑亭でハーバリウム教室が開かれる(教室は清閑亭【電話】0465・22・2834へ要事前申込)。

小田原産オリーブで作られたオイル(100g3千円)
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