県の最高表彰の一つ「県民功労者表彰」の2020年度受賞者が6月に発表され、(公社)県食品衛生協会副会長で小田原食品衛生協会会長も務める花田亮(まこと)さん(72)=大磯町在住=が、保健衛生の分野で選ばれた。
食品衛生協会(食協)は、飲食店や旅館、食品製造業などが加盟し、食品衛生思想の普及啓発や食に関わる事故の防止、会員の親睦を図ることなどを目的に活動する。花田さんは、食品販売業の傍ら30年にわたり協会の活動に携わっている。表彰に対し「課せられた役割を果たそうと、自分なりに一生懸命に取り組んできただけ。これまで支えてくれた皆さんのおかげです」と周囲への感謝を述べた。
次世代へ繋ぐ
新型コロナウイルス感染症の流行は会員事業所にも大きな影響を与えた。食協では、不慣れな中でテイクアウトや宅配などのサービスを始める会員事業所に、食中毒を防ぐための注意事項をまとめて文書やホームページで衛生管理の徹底を促した。今年度は、毎年8月に行っていた食中毒予防啓発の街頭キャンペーンも実施が難しい状況だが「夏場の注意喚起は必要。会員で知恵を絞り、代わる活動を考えたい」という。またSNSなどを活用した会員への迅速な情報提供の体制づくりや、加入条件を緩和した新たな会員制度なども検討し、コロナ終息後の次世代へ引き継ぐための土台作りにも取り組む。
小田原食協は創立70周年、会長を務める小田原ヤクルト販売(株)も創業65周年と節目を迎える。「私も社会に出て50年。半生を振り返り、今の自分を作ってくれた両親と妻、多くの先輩方への感謝をあらためて感じている。人生まだまだこれからと思って、世の中のために自分が役立てることをやり通していきたい」と誓った。
同表彰は団体や地域の活動を通じて社会福祉、保健衛生、産業・経済、教育・文化、生活環境の各分野で長年にわたり活躍し、優れた業績をあげた人を称えるもの。73回目の今年度は、県内38人が受賞した。
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神奈川県警察官友の会社会全体の犯罪防止や治安維持に寄与し、民間の力を合わせて警察官を支援 |
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