はじめて判子を彫ったのは小学2年生の時。ひょんなことから父の代役を引き受けることになり、見様見真似で彫りあげた。もともと彫りの陰影で描く表現に惹かれていたというが、「もう時効かな」と笑う遠い記憶が、はじめの一歩だったのかもしれない。
高校卒業後に入校した印章の職業訓練校で、「密刻」と出会った。絵と文字が融合した、華やかな一面を持つ世界に触れ「この時の感動が今の自分を支えている」と話す。翌年、全日印連技術大競技会に初出品。漢詩や背景にある歴史を学び、36mm角の世界に投影した。以来、後進指導にあたりながら「技術で示し続けないと」と、自らも研鑽に励み、密刻(木口、ゴム印)と角印の3部門で大臣賞に輝いた。今回の名工選出にも「まだやりたいこともたくさんあるし、通過点」。判子不要という昨今の風潮も感じてはいるが「印を押すことは意思を表すこと。決して色褪せないし、アナログは盗めない」と、道を極める姿勢に一切の揺るぎはない。
文字を扱う印章と深い関わりを持つゆえ、30過ぎから書の道にも入った。最近は日中仕事に従事し、夜は印刀を筆に持ち替えて書道に没頭する。どちらも目を酷使し、精神を研ぎ澄ませる世界。「覚えて、身につけて…世界が拓ける感覚が何ともいえない」。老眼鏡の奥には、どこまでもまっすぐな道が見えている。
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