ふとしたことで体験移住に訪れた家族の様子を描いたショートムービーが、8月中旬からインターネット上で公開されている。製作した小田原市は、自然との近さや良好な交通アクセスなどを訴求することで、小田原への移住を考えるきっかけになることを期待している。
動画配信サイトYouTubeの同市公式チャンネル、小田原の暮らしを発信するHP「オダワラボ」で公開されているのは、全7話で構成された「おだわらでみつけたもの」。
都内で働き、忙しさなどですれ違いやほころびが見え始めた30代の夫婦。そんな中、息子から出されたのが、海がある街、山がある街で暮らしたいとのお願い。2泊3日で移住体験に訪れた小田原でのふれあいが「家族の再生」などを育んでいく静かな物語だ。
ここ数年、小田原市に寄せられる移住関連の相談の8割ほどが都心で暮らす30〜40代から。子どもが小学校に入学する前に決めたいという声も多く、今回の動画はそういった世代をターゲットにしている。
1話約2分のストーリーに出てくる海や森、街並みなど身近な風景は高画質な4K映像で収録。物語の中心となる家族は役者を配したが、登場する民泊の運営者や雑貨店主など、実際の関係者が出演するなど、市民も楽しめる内容になっている。市の移住定住係職員は「まちの姿をありのまま描いた動画で、小田原暮らしの魅力を伝えられれば」と話している。
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