変異を繰り返しながら、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス。昨年末までに、県内でも多くの市民が2回目のワクチン接種を完了したが、いまだにコロナ禍は私たちの生活にさまざまな影響を及ぼしている。県西1市3町の医療の最前線を担う小田原医師会では、今後の感染対策や3回目のワクチン接種などについて、どのように取り組んでいるのだろうか。また、市が2026年春の開院を目指す小田原市立病院の再整備についても、同会の渡邊清治会長に聞いた。
――2021年は11、12月にかけ、新型コロナウイルスの新規感染者数が大きく減少しました。ただ今後、感染の再拡大に備え、冬のこの時期、効果的な感染対策とは何ですか。
「冬だからと言って、ほかの時季と比べて感染症対策が特別変わることはありません。外出時、必要なとき以外はマスクを外さないことです。
自分が感染しないためだけでなく、人に感染させないようにするためにマスクを使う、という意識で着用してください。感染拡大防止のためには、利己的ではなく『利他的に考えること』です。
もちろん、手洗いやうがいも、きちんと行ってください。また、会食などの後、もし少しでも体調不良を自覚したときは、早めに医療機関で検査を受け、医師の診断を受けることが大切です」
――一般の市民への3回目のワクチン接種について、小田原医師会ではどのような準備を進めていますか。
「県西1市3町とそれぞれ連携しながら、3回目のワクチン接種を積極的に進めていきます。今回の接種事業の主体は、国から各自治体に任されています。中には、現在の住まいが住民票住居地外の人への接種が必要なケースもあり、各医療機関で取りまとめを行っているところです。
昨年は、特に高齢者を中心に1、2回目の接種予約を取ることが大変で、現場が混乱しがちでした。3回目はスムーズに接種が進むよう、昨年の経験を生かすことが大切。3回目を予約するための接種券は、2回目を終えた人に必ず届きます。小田原市内では、今年3月ごろから一般の高齢者が3回目のワクチンを打てるようになる見通しです」
――ワクチンを打つと、体内ではどのような変化が起きるのですか。
「そもそもワクチン接種とは、ウイルスが体に入っても、体内で増殖させないメカニズムを獲得することです。ウイルスに対し、防御力として手に入れられる最大のものがワクチンです。だから、ワクチンを打つくらいなら病気にかかって軽症で済む方がマシ、というのは間違った考え方と言わざるを得ません。できる限り接種してほしいです」
――コロナ禍で昨年、県西1市3町の医療現場ではどのような変化がありましたか。
「県西1市3町や近隣エリアでの新型コロナ患者の受け入れ体制は、小田原市立病院と県立足柄上病院しかなく、入院調整が大変でした。また、自宅療養者の管理については、昨年9月から『地域療養の神奈川モデル』という管理方法を導入。重症化しそうな患者の管理体制を強化し、入院が手遅れにならないよう対策を進めています」
地域医療連携室の機能を強化
――市が26年春の開院を目指す、新たな「小田原市立病院」について伺います。昨年中に進められた取り組みや、今後の課題を教えてください。
「市立病院は県西2市8町の基幹病院として高次医療機能を司る唯一の病院です。昨年は市立病院建設に関するプロポーザルが行われて、委託業者が決まりました。26年春の開院に向けて、計画は順調に進んでいます。
病院機能として今後強化を図るものに『地域医療連携室の機能強化』があります。ハード面、ソフト面ともに計画を進めていくところです。
また医療連携とともに、各行政との連携も必要になります。現在、小田原市立病院には小田原市内の患者だけでなく、足柄上郡にお住まいの人たちも数多く来院しています。新病院が円滑に運営されていくためには、県西2市8町で協力していくことが大切です。地域の皆で盛り立てて、愛され、頼れる病院であるよう協力体制で臨んでまいります」
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