昨年10月に出張先のメキシコで体調を崩し急逝した蓑宮武夫氏(享年79)の偲ぶ会が、2月21日に湯本富士屋ホテルで行われた。「みのさん」の愛称で呼ばれ政治や経済、文化、スポーツなど幅広い分野の人々と交流があった故人を偲ぶため約450人が参列した。
弔辞では古川元久衆議院議員が、優しく、時には厳しく叱咤激励を受けたという思い出に触れながら「みのさんは太陽のような人でした。会う人すべてに大きなエネルギーを与えてくれました」と語りかけた。
10年来の交友があった古川達高氏は、蓑宮氏が「小田原の街中に映画館を復活させよう」と2年前に設立した小田原シネマ(株)の社長を引き継いだ。3月下旬にオープンを控え「完成を見せてあげられないのは本当に残念ですが、みのさんの夢の実現に多くの人が協力してくれてここまで来ました」と報告した。
蓑宮氏は1944年、小田原市出身。早稲田大学卒業後はソニーに入社、執行役員上席常務を務めた。退社後の2006年に(有)みのさんファームを設立し、地域で活動する団体や個人、若者を応援したほか、ほうとくエネルギー(株)代表取締役社長など多くの要職を務めた。2023年度小田原市民功労賞を受賞。
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