レポート 行政も風化だのみ!?落書増殖 江之浦・八貫山下バス停付近 こすっても消えず
135号線を真鶴に向かって走ると江之浦付近で意味不明な落書きが目に入る。護岸や店舗に1年ほど前から描かれ始めたらしく、半年前から落書きだらけの車両が置かれたまま。周辺は景勝地で観光客の休憩スポットにもなっている。
金タワシでこすれば消えるかも―早速本紙記者が試したが、コンクリートに焼きついたペンキは落ちず、繰り返すと壁が一緒に削れてしまう。護岸を管理する県小田原土木事務所は「上から塗装しなければならず、費用もかかる。できれば現状のままにしたい」とやや消極的。助長して描かれないよう警告板を出す予定だという。放置車両は半年前に県の撤去通告が貼られ、その期限もとうに過ぎていた。こちらは「廃物認定ができた。撤去します」との返事だった。
もうすぐ本格的な観光シーズンだがこれ以上落書きをさせない名案はあるのか。平塚で落書消しを続ける「平塚をみがく会」の原囿信夫会長は「落書きされたら、地域と行政が協力して消し続けるしかない。犯人との根くらべだ。子供の絵を描くなど防止策はある」と話す。消すべきか、風化にまかせるべきか。落書きが減る気配はない。
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