小田原市の複数の企業がバックアップ 石巻を温めた「箱根の足湯」
箱根の温泉を持ち込んでの支援活動が先月25日・26日に宮城県石巻市内2カ所の避難所で行われた。観光振興団体「箱根温泉AID(エイド)」に加わる小田原箱根商工会議所箱根青年部(駒慎司会長)が発案、自民党神奈川県17区支部長の牧島かれん氏が現地とのパイプ役となって実現したもの。(株)古川がガス燃料をトラックで搬入するなど、小田原の複数の企業が食材や支援物資を持ち寄った。
一行は箱根登山バスに車中泊しながら避難所の寺院に到着。市内は漁船が打ち上げられ、多くの住宅が基礎を残して津波に破壊された。被災者たちは昼間、住居の片付けなどに汗を流している。同院境内では循環式足湯((株)アイオー機装)を組み立て、(株)創泉コーポレーションがタンクローリーで運び込んだ強羅温泉を注入。避難生活を送る人が続々と集まり、湯船に足をしずめた。避難所では焼いた干物や温泉卵など小田原箱根の名産を集めた朝食(80食分)を提供、一行は飯野川一小学校に移動し、昼食としてうどん150食を振舞った。同避難所では朝・昼食分として毎日おにぎりとパンが配られる日が続いている。湯気の上がる器を手にした避難者たちは「ダシが香る。温かい」と顔をほころばせていた。
|
|
|
|
|
|