「希望」を描き現展賞 市内清水新田の上田さん
現代美術家協会主催の「第68回現展(げんてん)」で市内清水新田在住の上田研次郎さんが油絵で描いた抽象画「スペランツァ・マンダラ」で大賞にあたる現展賞を受賞した。
「希望」を意味するイタリア語の「スペランツァ」を題名に使ったこの作品は縦2m30cm、横2m10cm、たたみ約2畳分のサイズの大作だ。
上田さんは「東日本大震災で多くの人が犠牲になった。その言葉で表すことのできない想いを抽象画として描き上げた」と制作の経緯を語った。昨年も同題材で『悲しみ』を意味する「ピエタ・マンダラ」を出展。「昨年、今年と悲しみから希望へと移った一連の流れも受賞に繋がったのかなぁ」と自己分析してみせた。
現展は戦後すぐにはじまった美術展。今年も絵画や写真、工芸など536点が出展された。大賞の現展賞は該当者のない年もあり、上田さんの受賞が3年ぶりの大賞受賞となった。
=関連に人物風土記
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