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蘇った上曽我の山車 中河原公民館で披露

公開:2013年8月3日

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長年の経験が必要な色の調合などを池谷さんが担当
長年の経験が必要な色の調合などを池谷さんが担当

 上曽我地区に100年以上前から伝わる山車の修繕が完了し8月3日(土)、山車小屋のある中河原公民館(市内上曽我902)で披露される。時間は午前10時から11時。雨天の場合は4日(日)。

 3mの高さを誇るこの山車。2年前には、きしみや歪みがあったため、地元大工の手により、劣化した箇所を木材で補強するなど、修理を行った。しかし、表面部分も彫刻の色が剥げていたり、破損が目立っていたため自治会で話し合い、漆塗りでの修繕作業を行うこととなった。

 修繕を任されたのは伝統工芸士の池谷元弘さん(81)=人物風土記で紹介。作業は5月20日から始まり、池谷さんと妻のキミさん、弟子の飯沼孝彦さんの3人で行われた。取り外せる彫刻部分をすべて外した後、山車全体の修繕から取り掛かった。ヤスリで磨き、漆を塗り、金箔を貼る。塗ったばかりの漆には埃や塵が付着しないよう、山車小屋の入り口はビニールで覆い、風を遮断して行った。限られたスペースでの作業は1カ月に及んだ。

 取り外した彫刻部分は自宅の細工場で修繕。小さいものでも幅1mを超える見応えのある彫刻は、江戸時代末期の作品と推測され、池谷さんは「重厚で非常に価値のある立派な彫り物」と舌を巻いた。「昔の職人が良い仕事をしてくれている。だからこそ漆を塗ると蘇る」と話す通り、ヤスリで丁寧に磨き、汚れを落とし、漆を塗ると鳳凰や龍、鶴などの彫刻は息を吹き返し、その迫力を取り戻した。

 自治会の役員は「地域の方などの協力もあり、上曽我の山車が新たに生まれかわりました。この機会にぜひ、ご覧頂ければ嬉しい」と語った。

 問合せは杉崎さん【携帯電話】080・3088・2552。
 

金箔を貼るキミさん
金箔を貼るキミさん

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