母校で再び輝いて 古屋さんが絵画を寄贈
小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2013年12月14日
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小田原総合ビジネス高校に、大先輩からの贈り物が届いた。
絵画２点を寄贈したのは、同校の前身である小田原城東高校を１９５６年に卒業した古屋京子さん（75）＝写真左。古屋さんは”ｃｌｏｕｄ（雲）”をテーマに抽象画を描き、県美術展などの入選実績を持つ地元の作家だ。
市内にアトリエを構えて創作活動を続けてきたが、建物の取り壊しが決まり、アトリエを閉めることとなった。友人や公共施設等に寄贈し作品を整理したが、思い入れの強い２作品は最後まで手元に残していたそうだ。
「ふさわしい場所に贈りませんか」。同じく城東高校の卒業生で、５年ほど前の個展をきっかけに古屋さんのファンになったという近藤克明さんから、母校への寄贈を持ちかけられた。古屋さんは「まさか母校に来るとは思わなかった。感激でした」と快諾したという。
近藤さんの仲介を経て11月30日、２点の絵画は校舎の壁面に飾られた。大嶽真康校長は「いい絵があると言葉にならない教育になる。子どもたちに見せたい」と、生徒の往来が多い廊下の壁面を選んだという。この日、久しぶりに母校を訪れ、感謝状を受け取った古屋さん。「作品が生き返ったような気分」と、笑顔で自身の作品を見つめていた。
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