「昼間働き、夜学校に行くことに始めはとまどいました。仕事で出席日数をかせげず、イライラしたこともありました」――。
3月6日午後6時。県立小田原高校(大嶽真康校長)で、定時制課程の卒業式が挙行された。制服ではなく、スーツや華やかなドレスに身を包んだ卒業生は41人。代表してあいさつした生徒会長の早坂慎吾さん(20)は、かつて登校拒否やひきこもりを経験した1人だ。
***
「先輩というだけで威張るのはおかしい」。中学入学後、違和感を覚えた上下関係。上級生との関わりがうまくいかず、夏休み前には学校へ行かなくなった。
毎日家でテレビゲームなどに明け暮れ、友人との連絡も途絶えた。月日が流れるばかりで、勉学や部活に励むことなく迎えた中学卒業。「勉強もしていないし、人とも話していない。高校なんかいけるわけがない」。自分に自信も失い、進路は未定のままだった。
実家は父が営む塗装店。仕事を手伝うこともあったが、卒業から1年過ぎても生活に変化はなし。「親の仕事を継げばいいや」と、将来について楽観的に考えていた矢先、頼りだった父・直敏さんが倒れた。一命をとりとめたが、復職はできずに廃業。これを機に、人生に真剣に向き合いはじめ、高校進学を決めた。
朝7時から午後2時まではスーパーマーケットでアルバイト。帰宅後は食事の支度や散歩の付き添いなど父の介護を手伝い、5時30分から8時45分まで学校に通う日々。ひきこもり生活が長く、入学当初こそ級友との会話に困難も感じたが、職場で培ったコミュニケーション力を活かして友達の輪を広げた。積極性も芽生え、「皆の手本になりたい」と生徒会長に就任。「人と話すと知識の幅も広がる。働きながら学んだ高校生活の意味は大きかった」。今後は、アルバイト先で正社員として働くことが決まっている。
定時制課程は一般的に4年制だが、単位制の同校では短縮して3年間で卒業する生徒が多数を占める。日中の勤務先は箱根の旅館やホテルが多いという。
|
|
|
|
|
神奈川県警察官友の会社会全体の犯罪防止や治安維持に寄与し、民間の力を合わせて警察官を支援 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
お堀端のボリューミーなステーキ店【NEW OPEN!!】柔らかジューシーな特選&絶品ビーフを城下町小田原で堪能! |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|