桜の伐採が一時中止となっている城山3丁目で4月4日、地元住民と樹木医が意見交換した。
「桜を学ぶワークショップ」と題したイベントには約20人が参加、当初市の計画で伐採対象になった15本を観察した。樹木医の冨田改さん(69)が、病気の有無や剪定手法、再生させるための方法などを解説。参加者からは「木によって健康状態が全くちがう」、「手入れ次第で樹齢も伸びることがわかった」という声が聞かれた。
15本のうち3本はすでに伐採され、行政と住民が今後の方針を模索している。現場を見た冨田さんは「桜の寿命は周囲の環境や手入れによって状況は変わる。最も大事なのは、住民がどうしたいかだと思う」と話した。イベントを主催した地元の瀬戸ひふ美さん(31)は「安全第一に、残せるものはなるべく残してほしい」と想いを述べた。
6月目途に住民説明会
桜を管理する市みどり公園課は、4月中旬から下旬にかけて、枯れた枝の剪定や伐採した切株を撤去する。その後、樹木医による精密診断を経て、6月を目途に住民説明会を開催する予定だ。担当者は「調査結果をもとに、住民の考えも聞きながら対応を考えたい」としている。
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