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東日本震災から4年4カ月 続く交流、「忘れない」 地元名産品携え福島訪問

社会

公開:2015年7月11日

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かーちゃんの手料理を囲む高橋さん(左)と川久保さん(右)
かーちゃんの手料理を囲む高橋さん(左)と川久保さん(右)

 市内曽我別所で農業を営む川久保和美さんは6月26日、「かーちゃんの力・プロジェクト協議会」に十郎梅200kgを届けた。同会は原発被害で、飯舘村や川俣町から福島市に避難中の女性農業者らが、加工食品などの製造・販売で復興を目指す団体。震災前は地元の紫蘇と梅で梅干しを漬けていたが、避難先の梅からも放射性セシウムが検出されたことで梅干しづくりを諦めていた。

 「故郷の食文化を絶やしたくない」という会の活動に賛同した川久保さんは、特別価格で十郎梅を提供。「”かーちゃん”に会って話がしたい」と梅を車に積み、同会が活動するあぶくま茶屋(福島市)を訪ねた。

 川久保さんは加工担当の高橋トク子さんと、互いに漬けた梅干しの食べ比べや漬け方の情報を交換。「交流を通して新たな食文化が生まれ、それが次世代に受け継がれればうれしい」と笑顔を見せた。

※※※

 小田原林青会(小高誠仁会長)は7月4〜5日、会員の家族や知人ら28人で相馬市と南相馬市を訪れた。小田原産木材の活用で林業の再生と被災地支援を行う「報徳の森プロジェクト」の一翼を担う同会。2011年暮れのクリスマスツリー寄贈を皮切りに、仮設店舗への木材提供などで度々同地を訪れている。

 一行は、園庭の入口まで津波が襲った相馬のみなと保育園で震災当日の様子に耳を傾け、水産加工業の復興に奔走する男性の商品が並ぶ食事に舌鼓を打った。

 南相馬では、2年前に木のベンチを贈ったNPO法人浮船の里を訪問。養蚕・機織りに取り組む久米静香さんがガイドを務め、津波に襲われ、解体を待つ家が残る沿岸部や人の姿がない市街地を巡り、現地の状況を視察した。

 3兄弟を連れ、初めて被災地を訪れた高木真美子さんは「水の貯えや有事の集合場所など、考えさせられることが多々あった。久米さんの、『お母さんはいつも笑顔で』という言葉が胸に残ります」と振り返った。 両市には、林青会のオリジナルマスコット「キイチロウ」の等身大木製玩具が贈られた。

 東日本大震災発生から4年4カ月。梅干しや木材など、小田原の地場産材で被災地支援を続ける市民の活動を取材した。

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