小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2016年3月5日
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加藤市長から賞状を受け取った鈴木さん（右）
国土交通省が行う、全国の小中学生に土砂災害防止への理解と関心を深めるための２０１５年度「土砂災害防止に関する絵画・作文」で、城山中学校３年の鈴木日向子さん（米神在住）が作文の部（応募数７８３点）で優秀賞を受賞した。２月26日には小田原市役所で表彰伝達式が行われた。
『土砂災害の過去から』と題した作文を書いた鈴木さんは、夏休みの自由課題として選んだ。がけ崩れで崩壊する道路の映像を見たことや、祖父所有の関東大震災に関する書籍にあった、がれきに埋もれる電車の写真と、それについて祖父に聞いたこと、また、同書の体験談にあった「天災は忘れたころにやってくる」という印象深い言葉を引用しながら書いた。
愛着を持つ居住地域が土砂災害警戒区域に指定されているのを知った上で、災害を乗り越える手立てを考察した鈴木さん。雨が降り出したら土砂災害警戒情報に注意する、同情報が発表されたら早急に避難するなど災害時の行動を記述。さらに、東日本大震災にも触れ、二度と家に戻れなくなることも想定し、水や食料を入れた防災グッズをすぐに取れる場所に用意することを提唱。その中には、自らの冷静を保つためにも、避難中にはぐれるかもしれない家族や友達の写真を入れ、実際に自宅の玄関に用意したという。
鈴木さんは受賞に「興味、関心があることで作文を書き、入賞したのでとても嬉しい」と話した。
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