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研究成果にふれる機会 卒論に学ぶ会、今年で9回目

文化

公開:2017年3月4日

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卒業論文を発表した4人の学生 =開成町町民センター
卒業論文を発表した4人の学生 =開成町町民センター

 学生が研究した小田原と足柄にまつわる卒業論文を発表してもらい、まちづくりの参考にする「卒業論文に学ぶ会」が、2月26日に開成町町民センターで開催され、産官学の関係者や近隣市町の住民ら80人が参加。卒業を控えた学生4人が卒業論文を発表した。

 大学生が地域にまつわる研究成果の情報を参加者に提供し、参加者がその成果を講評する双方向の企画。毎年この時期に開かれ今年が9回目の開催となった。

 この日は、東京農業大学地域環境科学部の諸橋弘樹さん=東京都荒川区=が「ドローンを用いた写真測量による松田城址の再現」、大西隆友さん=小田原市下曽我=が「酒匂川流域におけるメダカの生態」について発表し、東京電機大学理工学部の岡崎翼さん=埼玉県鶴ヶ島市=と小暮知畝さん=埼玉県坂戸市=が「酒匂川における、かすみ堤の役割と地域防災」について成果を発表した。

 松田城址に関する発表では、ドローンによる写真測量や立体プリンターなどを活用すれば「遺構の有無などが視覚的にわかる」などと学生が解説すると、参加者からは「全容解明が進んでいない松田城址の調査に役立つ」「河村城址も調査できないか」などと質問が飛んだ。

 大西さんが発表したメダカに関する市内5地点での調査には「市が取り組むメダカの学校に関する政策が優れていることの証明にもなった」と、考察を評価する声も上がった。大西さんは「学内での卒論発表は聞いてくれる人が少ない。こうして地域の方々に聞いて頂く経験ができてよかった」と話した。大西さんはこの春から小田原市役所への就職が決まっている。

 流域に複数現存するかすみ堤を切り口に酒匂川流域の洪水を想定した岡崎さんと小倉さんの発表では、これまでに観測された国内最大降雨量の数値を用いて足柄平野の浸水被害を算出して、映像化した。この想定では、完全に水が引くまでに5日かかる地域もあり「孤立化への対策が必要」「怒田団地周辺で局地的な浸水の危険がある」などと警鐘も鳴らしていた。

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