「小田原城の南門にあるのはオオガハスです。今は咲いていませんが、夏ごろが時期です」。三の丸小学校4年1組の児童32人が2月13日、小田原城を訪れる観光客に地元の魅力をPRする活動を行った。
同学級の児童らが昨夏、今年度の総合学習のテーマとして決めたのが「観光ガイドをしよう」。地元を訪れる観光客の案内役を務めようと、半年にわたって準備を重ねてきた。
外郎博物館やかまぼこ通りなどの観光スポット、小田原城から見える景色や二宮金次郎の生涯をまとめた配布用のガイドブック作り。北条家や小田原城について解説する台本は、保護者の力も借りて英語や中国語バージョンも作成。「ただガイドするだけではつまらない」と、男児は段ボールで作った甲冑をまとい、女児は浴衣を着て城下町らしい雰囲気も演出した。
準備万端で臨んだ当日、児童らは観光客を呼び止めることに躊躇しながらも、暗記した台本どおりに小田原を紹介した。ガイドを受けた千葉県の遠藤哲(さとし)さんは「小田原城が山城だったとは知らなかった」と驚いた様子。同小の垂水宏昌教諭は、「子どもたちにとっても、ふるさとを知る良い機会になった」と話した。
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