小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2017年5月6日
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上）花が枝から離れるたびに、花びらが舞う／下）コンテナいっぱいの八重桜
初夏の日差しを振り仰ぐと、青天から濃いピンク色の花びらが舞ってきた。市内前川で４月中旬から下旬にかけて行われた、塩漬け用の八重桜「関山」の摘み取り風景だ。
漬物会社が軒を連ねる前川の一角にある（株）飯島清太郎商店の畑で、高さ５ｍのはしごに上っていたのは佐藤光一さん。花弁の外側がピンクから白に変化する前までが摘み取りの勝負で、佐藤さんは昨年から繁忙期の畑を手伝っている。
命綱をつけて上るはしごからの景色。摘み取りの最中、目は花を選別しながらも、頭の中では「趣味のテニスでプレイのシミュレーションをしている」。山本雅子さんはこの時期、嫁ぎ先の茅ヶ崎から家業を手伝いにやってくる。「小学生ころから自然に手伝っていた。夕飯のメニューを何にしようかなぁなんて考えながら摘んでいます」とふんわり笑った。
収穫した八重桜は塩と梅酢で漬けこんで冷凍。今年12月から来年３月頃にかけて、全国各地に出荷される。
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