小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2017年5月13日
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毎年、11月に庭一面が色とりどりのざる菊に包まれる。「ここから見える景色はみんな、私のもの。小田原市民の方々は皆、お友だち。大きな気持ちで、ね」。いつも笑顔を忘れず、愛してもらうことがこれまで元気に、そして明るく生きてきた秘訣だ。
秦野で生まれ、結婚を機に小田原に。20代のあるとき、夫・三郎さんの「なんでも好きなことをやりなさいよ」という一言で、今なお続ける歌や詩吟、踊り、カラオケ、剣舞が始まった。
会員数が１００人を超える鈴乃会の会長などを務め、30年以上に渡り、舞台に上がり続ける。「毎日、毎日、稽古、稽古。もちろん主婦もします。ごはんも毎日作ります」。それが二三子流の生き方だ。「お母さんが天に上るときは拍手で送ってやってほしいな」。そう話す三郎さんを尻目に、「歓声が大好物」だという二三子さんは「一本勝負、迷いはない。取り囲んでくれる皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」と”二三子節”を刻み、今日も自宅横の稽古場へと向かう。
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