小田原でまた一つ新しい「映画祭」が産声をあげる―。「SEISHO CINEMA FESTIVAL」が2月24日(土)、25日(日)に小田原コロナシネマワールドで開催される。企画・運営はかつて小田原映画祭の理事でもあったSEISHOCINEMA CLUBの青木康至代表(42)。
インディーズ映画の祭典
この新しい映画祭はインディーズ映画コンペディションがメイン。国内外から長短合わせて174作品の応募があり、青木代表はじめ10人のスタッフが審査し、30分以下の短編12本、30分以上の中長編5本の上映が決定。グランプリは来場者投票によって決まる。これらに加え両日、小田原で撮影され全国の映画祭で受賞、上映されている5作品の上映も予定している。
「映画で人と人を、人とまちを繋ぎたい」。小田原映画祭に7年間携わり、TAMA映画フォーラムの実行委員でもある青木代表はこう話す。以前から西湘地区を中心に自主制作映画のロケ協力をしてきたが、それを地元の人に見てもらいたいという思いと、映画に興味を持つ人を増やし将来の「映画人」輩出も期待する。「阿藤快さんが自主映画好きだったんですよ」。その背を追うことが主たる動機ではないが、今回の映画祭には未発表、受賞歴など一切のボーダーを設けず、どんな作品でも受け入れた。その結果、他映画祭での受賞作品も集まり、最終的に上映が決まった17本について青木代表は「役者、音響などどれをとってもすべての作品のクオリティが高い。できることならすべて見て欲しい」と自信をみせる。
「この地域と面白いことを」
一方で、会場の提供を快諾したのは小田原コロナワールドの加藤貞夫支店長。映画祭開催にあたり上映場所を探していたスタッフの一人がフェイスブックを通じて加藤支店長にコンタクトし、趣旨説明、打ち合わせの末、シアターの提供を決めた。加藤支店長は「フェイスブックはつながり。地域の人と繋がらないと面白いことはできない。情報共有や協力して、この地域の人たちと何か面白いことをしたい」とSNSを活用し門戸を開く。
制作映画をスクリーンで上映することは、作品に関わったすべての人にこの上なく喜ばしく、上映が決定した監督から「スクリーンで流してもらえるんですか」と歓喜の声も聞かれたという。青木代表は「コロナさんには小田原映画祭の時から本当に感謝。つながりを大事にしていきたい」と謝辞を述べた。
チケット(全99席)は1プログラム800円、1日通し券1500円。現在メールにて予約を受け付けている。希望者は【メール】seishocinemaclub@gmail.comへ。
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