モンゴルから留学生として来日し、高校生活と相撲の稽古に励むこと2年半。チョイジルスレン君(旭丘高3年)の高校横綱への夢は、あと一歩の所で届かなかった。
全国高校総体(インターハイ)相撲競技個人戦は予選で3戦し、2勝以上が翌日の決勝トーナメント進出をかけた一番に挑む。チョイジル君は予選1回戦で強豪・神山龍一君(埼玉栄高3年)と激突。拮抗した戦いは「上手く返されてしまった」と下手投げで敗れた。だが「大切なのは明日に進むこと」という岸田光弘監督の言葉で切り替え、残り2戦は危なげなく勝ち切った。
決戦当日。スッキリとした気持ちで朝を迎え、立ち合い前、土俵上で頷きながら右手のサポーターを巻き直す仕草も、いつも通り。「よく身体が動いている」感覚をもって、冷静に白星を重ねていく。準決勝では再び神山君と相対。「同じミスはしない」と今度は切り返し、リベンジも果たした。頂点まであと1勝。
わずかな差
決勝の相手は、優勝候補筆頭の齋藤大輔君(埼玉栄高3年)。インターハイ直前の世界ジュニア選手権で土をつけられた相手だ。「立ち合い勝負。思い切り前に出ていこう」
距離を取りつつ攻めこもうとしたチョイジル君は、立ち合いから双差しの状態に。思わぬ接近戦となり「自分の考えていた形じゃなかった」。修正しようと仕掛けた外掛けも、想定内だった相手に堪えられる。そして…巻き替えした一瞬の隙に相手が一気に押し込み、寄り切られた。雄叫びを上げる横綱を直視できず、顔を覆い、天を仰ぐ。勝敗を決したのは、ほんのわずかな心の余裕。溢れる涙を堪えることはできなかった――。
神奈川県勢の準優勝は96年の歴史で初の快挙。敗れたとはいえ、胸を張っていい。それでも「悔しい」の一言しか出ない。「何もわからない状態からここまできた。親として誇りに思う」。岸田監督に肩を抱かれると、また目頭が熱くなった。
「綱取りには運気も必要。土俵の運気をもらってこい」。閑散とする会場に残り、父と二人土俵を見つめ、頭を下げた。夢の続きは大学へと舞台を移す。「日本にきてよかった。応援してくれる人のために、できることを頑張っていきたい」。決して、下は向かない。
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